この喜びを誰に伝えようか？

　世話になっている動物霊園で保護されたマルチーズのジイちゃん(仮名称)を飼ってくれる人が現れた。

　年寄り、病気持ち、鳴き癖ありな子だったので、貰い手があるか危惧していた。
　数年で逝ってしまうであろう子を初心者の人には勧められない。
　飼育経験のある人でも、手の掛かる子だったら、躊躇わずにはいられない。
　置いて行かれる辛さを味わう事になるし、介護が必要になったら世話の大変さも経験する事になる。
　綺麗事では済まされない事態も視野に入れとかないといけない。

　分かっていて、飼ってくれると名乗りを上げてくれた人がいた。
　嬉しくて、嬉しくて、仕方がない。

　今までショップとかでは買わずに、里親の方でずっと引き取り続けている方らしい。
　いるんだよ、こんな素晴らしい人が。
　まだまだ世界は捨てたもんじゃない。

　捨てる神あれば、拾う神ありと言うけれど、本当にそれが起こった。

　空が幸せになるように導いてくれたと思っている。
　絶対に最期まで幸せでいてくれると信じている。

　飼いたくても飼えないジレンマ(住んでる所が1匹しか駄目)に苛々もした。
　今は、ジイちゃんの幸せを願いまくる。

　おめでとう。
　本当におめでとう！